【日本のビール事情】第三のビール?大麦スピリッツ?発泡酒?

個人的には、第三のビール、発泡酒は余り好きでないのですが安いので、年末年始の量を飲むときは買うときがあります。

第三のビールって最近美味くなってきたよなーとおもって、裏を見て気になったのが「大麦スピリッツ」


なんだこれ?
スピリッツって蒸留酒のことだよな?


気になってきたので、色々と調べてみました。



ビール、発泡酒、第三のビールの定義



まず、ビールの定義ですが、


ヱビスビール 350ml×24本


麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの、もしくは
麦芽、ホップ、水及び麦その他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの

になります。


ドイツでは、ビール純粋令により、麦芽100%でなければビールと見なされませんが、日本ではコンスターチや米など認められているものであればビールと見なされるわけです。



発泡酒は、


キリン 淡麗グリーンラベル 350ml×24本


麦芽又は麦を原料の一部とした酒類(同法第3条第7号から第17号までに掲げる酒類及び麦芽又は麦を原料の一部としたアルコール含有物を蒸留したものを原料の一部としたものを除く)で発泡性を有するもの(アルコール分が二十度未満のものに限る)

ビールで認められなかった副原料が入っている場合は、発泡酒になってしまうわけです。

例えば、ベルギーなどではビールの副原料として認められているコリアンダーやオレンジピールは、日本では認められていません。
だから、ヒューガルデンホワイトなんかは、発泡酒になっちゃうんですね。

日本の地ビールでも、発泡酒扱いになっている商品も結構あります。


そして酒税は、麦芽の量によって変わってきます。

麦芽比率50%以上 – 220円
50%未満 25%以上 – 178.125円
25%未満 – 134.25円

発泡酒の代名詞たるキリンの淡麗生の内容物は以下の通り。

麦芽、ホップ、大麦、米、コーン、スターチ、糖類

麦芽の量を減らしているのがわかります。だから、ビール党にとっては旨みや苦みが少ないと感じ、苦手な人にとっては飲みやすいと感じるんでしょうね。



さて、次は第三のビール。


金麦 350ml缶×24本


この第三のビールの定義が、次の2つ。

1.原料を麦芽以外にする
2.発泡酒に別のアルコール飲料(大麦、小麦等を問わない麦由来のスピリッツや焼酎)を混ぜる

1.が「その他の醸造酒(発泡性)①」
2.が「リキュール(発泡性)①」

として表記されることとなります。


初期の頃の第三のビールが、1.のパターンでした。

エンドウたんぱくの、ドラフトワン。
大豆たんぱくの、ジョッキ生。

しかし味は、ビールとは名ばかりの飲み物だった記憶があります。


最近の第三のビール(麦とホップ、金麦など)は、2.にあたります。
これは、簡単に言えば、発泡酒に、麦由来の蒸留酒を混ぜたもの、になります。


この麦由来の蒸留酒というのが、大麦スピリッツや、小麦スピリッツなんですね。



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